Research Center for Functions of Fermented Food

発酵醸造食品機能性研究センター

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滋賀の恵みを活かした高タンパク質パン「滋賀県版アスリートデニッシュ」誕生 ― 滋賀国スポ・障スポ2025で試食提供へ ―【発酵醸造食品機能性研究センター/スポーツサイエンスコース】

2025.09.25

発酵醸造学×スポーツ栄養学×スポーツマネジメントの知見を融合し、アスリート向け高タンパク質パンを開発。


龍谷大学 発酵醸造食品機能性研究センターは、滋賀県の特産品を活かした新しい機能性食品「滋賀県版アスリートデニッシュ」を開発しました。

当センターでは、発酵醸造学・スポーツ栄養学・スポーツマネジメントといった異なる専門領域の知見を融合し、アスリートや健康志向の人々に役立つ食品づくりを進めています。今回開発した「滋賀県版アスリートデニッシュ」は、その取り組みを代表するプロジェクト成果で、1食あたりトレーニング後の推奨量を満たす20gのタンパク質を含み、運動後のリカバリーや筋肉合成をサポートします。

近江八幡の赤こんにゃく、高島のアドベリー、長浜の菊水飴、湖南の純粋はちみつ「KONAN HONEY」など、滋賀ならではの食材を組み合わせた点も大きな特徴です。また、「長田産業」の小麦由来タンパク質を生地に練り込み、高配合でも硬くならず、しっとりとした食感を実現。デニッシュ製造は、京都生まれのデニッシュ食パン専門店の「ANDE 本社工場」が担当しました。
見た目や味わいにもこだわり、アスリートはもちろん健康志向の人にも楽しめる仕上がりになっています。

<滋賀県の食材マップ>滋賀県各地の魅力的な素材を使用し、デニッシュを口にすることで、滋賀県で培われた食文化に想いをはせていただく契機となるように設計。

この試作品は、2025年9月・10月に滋賀県で開催される「第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会(わたSHIGA輝く国スポ・障スポ)」会場にて試食提供され(※)、来場者の声をもとに改良を重ねていく予定です。大会終了後は、学内や県内での販売展開を視野に入れ、地方創生や健康・スポーツ産業の振興につなげることをめざしています。

発酵とスポーツの未来を結び、地域から新しい価値を生み出す挑戦。その第一歩として、滋賀発の「アスリートデニッシュ」にご期待ください。

(※)ブース出店日時などの詳細はプレスリリース(2025年9月24日配信)を参照してください。

【開発プロジェクトチーム】
・リーダー:松永敬子(副センター長、経営学部スポーツサイエンスコース 教授)
・メンバー:柿崎博美(博士研究員)、石原健吾(センター長、農学部食品栄養学科教授)、古本強(兼任研究員、農学部生命科学科 教授)、大⻄孝之(兼任研究員、社会学部総合社会学科 准教授)、経営学部・経済学部・法学部・政策学部のスポーツサイエンスコース学生、農学部学生、社会学部学生