滋賀国スポ・障スポ2025総合開会式会場にて、高タンパク質パン「滋賀県版アスリートデニッシュ」を試食提供【発酵醸造食品機能性研究センター】
2025.10.02
発酵醸造食品機能性研究センターは、滋賀県の特産品を活かし、高タンパク質という特長のある新しい機能性食品「滋賀県版アスリートデニッシュ」の試作品を、2025年9月28日(日)に「第79回国民スポーツ大会(わたSHIGA輝く国スポ・障スポ2025)」の総合開会式会場内にブース出店し、試食会とアンケート調査を実施しました。
滋賀県で44年ぶりの開催となる同大会の開会式は、彦根市の平和堂HATOスタジアムで行われ、47都道府県から約2,500人の選手団が参加。また、天皇皇后両陛下をお迎えし、一般観覧者(抽選制)や国民スポーツ大会関係者、大会ボランティアなどを含め17,000人以上が臨席し、大歓声に包まれ執り行われました。



「滋賀県版アスリートデニッシュ」は、近江八幡の赤こんにゃく、高島のアドベリー、長浜の伝統菓子・菊水飴、湖南の純粋はちみつ「KONAN HONEY」など、滋賀ならではの食材を組み合わせた点も地方創生をめざした大きな特徴です。
また、トレーニング後の推奨量を満たす20gのタンパク質を含み、運動後のリカバリーや筋肉合成をサポート。高配合でも硬くならない小麦由来タンパク質は長田産業(株)様からご提供いただきました。味わいにもこだわり、アスリートはもちろん健康志向の人にも楽しめる仕上がりになっています。
当日は、商品開発に携わった本学教員・研究員のほか、本学スポーツサイエンスコース(経営・経済・法・政策学部)の松永ゼミ生と農学部の石原ゼミ生もブース運営に参加し、来場者へ直接「滋賀県版アスリートデニッシュ」の試作品を配布し、説明とアンケート調査実施を行いました。ブースには、日本スポーツ協会 遠藤会長やスポーツ庁統括官(元滋賀県副知事)も来場され、ご試食いただきました。
また、試作品を受け取った来場者からは「おいしいし、タンパク質がこんなに摂取できるのはうれしい!」「滋賀の赤こんにゃくが入っているはすごい!」といった声が寄せられました。

来場者への説明・試食提供・アンケート、そして事前の食品衛生講習会にも参加した学生リーダーの門脇睦樹さんは、次のようにコメントしました。
準備段階では、想像以上に多くの調整や工夫が必要であることを実感し、当日は人の往来の多さや会場の熱気の中で臨機応変な対応が求められました。ブースでは「どう声をかければ立ち止まってもらえるか」「どんな説明なら興味を持っていただけるか」などを常に考えながら取り組み、多くの学びを得ることができました。
今回の活動は、高校から陸上競技を続けてきた同期の参加もあり、アスリートデニッシュそのものへの関心も高く、会場の盛り上がりを肌で感じられる機会となりました。早朝からの活動で大変さもありましたが、それ以上にマネジメントや実践的なゼミ活動の意義を強く感じました。今回の経験を糧に、今後はさらに成長した行動ができるよう努めていきたいと思います。
門脇睦樹さん(経済学部スポーツサイエンスコース松永ゼミ3年/奈良育英高校出身)
次回は10月25日(土)9:00〜16:00、障スポ・バスケットボール・車いすバスケットボール競技会場「おもてなSHIGAエリア」(滋賀ダイハツアリーナ内)にブース出店します。
なお、今回ブースで試食提供した「滋賀県版アスリートデニッシュ」は、2024年3月に龍谷大学経営学部スポーツサイエンスコース松永敬子研究室とと農学部生命科学科・島純研究室がアスリート等向け食品として共同開発した山梨県の野生酵母を使用した「山梨県産ぶどう野生酵母アスリートデニッシュ」をベースとして、2024年4月に当センターが学際的研究プロジェクトに採択されことを契機に、新たに開発プロジェクトチームを立ち上げて研究開発を進めてきたものです。(※1・2)
当センターは今後も、地域資源を活かした研究開発や食文化発信を通じ、スポーツ振興や地域社会との連携を進めてまいります。
→詳細は《プレスリリース(2025年9月24日配信)》を参照してください。
補足:
※1【開発プロジェクトチーム】
・リーダー:松永敬子(副センター長、経営学部スポーツサイエンスコース 教授)
・メンバー:柿崎博美(博士研究員)、石原健吾(センター長、農学部食品栄養学科教授)、古本強(兼任研究員、農学部生命科学科 教授)、大⻄孝之(兼任研究員、社会学部総合社会学科 准教授)、経営学部・経済学部・法学部・政策学部のスポーツサイエンスコース学生、農学部学生、社会学部学生
※2【関連News】
『YAMANASHI SDGs FORUM 2024』にて 山梨県産のぶどう野生酵母アスリートデニッシュ試作品の試食会を松永研究室が実施【経営学部・スポーツサイエンスコース】(2024.03.11)